2025年3月 1日 (土)

古典ギリシア語講座(受講料無料) 4月19日(土)から開講!

◆令和7(2025)年度 明治学院大学言語文化研究所 古典ギリシア語講座&読書会(自主講座)について

 令和7(2025)年4月19日(土)から古典ギリシア講座を開講いたします。(春学期=前期は、4月19日から7月24日まで、5月3日(祝日)以外は、毎週土曜日に開講します。秋学期=後期は、9月27日から開講しますが、スケジュールが少し変則的になりますので、詳しいことは、また改めてご連絡いたします。)
 正式な公開講座として「古典ギリシア語初歩文法」を開講し、毎週土曜日の午後1:00〜2:30に授業を行ないます。この講座については、明治学院大学言語文化研究所のホームページ(下記)をご覧下さい。なお、この公開講座(初歩文法のクラス)を受講される方は言語文化研究所に受講の申し込みをしてください。
 
 また、その他に、私が個人的に主催する「古典ギリシア語読書会」の活動として、古典ギリシア語講読A(プラトン『クリトン』講読)午後2:40〜4:10、古典ギリシア語講読B(プラトン『ゴルギアス』講読〔前年度からの継続〕)午後4:20〜5:50を開講します。なお、この読書会は正式な講座ではないため、明治学院大学言語文化研究所のホームページには紹介されていません。この自主講座では、初回の授業中に申し込みをしていただくので、直接、教室においでください。なお、教室はまだ決まっていませんが、決まり次第、このブログでお知らせします。
📖
■午後1:00〜2:30 古典ギリシア語初歩文法(正式な講座)テキストは水谷智洋著『古典ギリシア語初歩』(岩波書店)を使用。
■午後2:40〜4:10 古典ギリシア語講読A(自主講座)『クリトン』の最初から読みます。第1回は43a1-c4を読む予定です。
■午後4:20〜5:50 古典ギリシア語講読B(自主講座) 第1回は『ゴルギアス』480e1〜481c4を読む予定です。
*古典ギリシア語講読Aは、初歩文法を学び終えたばかりの方々を対象に、文法事項の確認をしながら講読を行ないます。
『クリトン』と『ゴルギアス』のテキストは、必要な方にはお配りしますが、ネット上にも各種あります。例えば、以下

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2024年12月16日 (月)

西洋古典研究会第86回研究発表会のご案内

今回の研究発表会は、ズームミーティングを併用するハイブリッド式です。
 
ミーティングアドレスは以下の通りです。
参加 Zoom ミーティング
ミーティング ID: 986 7022 9720
パスコード: 745091

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2024年12月 2日 (月)

西洋古典研究会第86回研究発表会のご案内

西洋古典研究会第86回研究発表会
日 時:2024年12月21日(土)研究発表  13時30分より
                
場 所:早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)33号館(16階)第10会議室(ZOOMによる同時配信)

研究発表(発表30分・質疑25分) 13時30分 より

1.プラトン『パイドン』の想起における〈類似〉と〈等しさ〉について

        小野太陽(東京都立大学)

2.『カテゴリー論』第二章の「読み書きの知識」について ――Owenの解釈を手掛かりに――

        川端魁(東洋大学)

3.デルヴェニ・パピルスにおけるオルペウスの詩の解釈を巡る論点について

        齊藤安潔(椙山女学園大学)

詳しくは、西洋古典研究会のホームページをご覧ください。

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2024年9月19日 (木)

古典ギリシア語講座 後期のスケジュール

◆令和6(2024)年度 明治学院大学言語文化研究所 古典ギリシア語講座&読書会の後期(秋学期)のスケジュール

 9月以降の授業(下記)は、大学の行事や試験などが重なることが多いため、変則的なスケジュールになるので注意してください。

9月28日 授業あり。

10月5日 授業あり。10月12日 授業あり。10月19日 授業あり。10月26日 授業あり。

11月2日 休講 11月9日 授業あり。11月16日 休講 11月23日 休講 11月30日 授業あり。

12月7日 授業あり。12月14日 授業あり。12月21日 休講 12月28日 冬休み

1月4日 冬休み 1月11日 授業あり。 1月18日 休講 1月25日 授業あり。

2月1日 休講 2月8日 休講 2月15日 授業あり。ただし、教室変更あり (→1251教室)。 2月22日 補講を行なうかもしれませんが、まだ決定ではありません。

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2024年8月 2日 (金)

西洋古典研究会第85回研究発表会のご案内

西洋古典研究会第85回研究発表会
日 時:2023年8月3日(土)研究発表  14時00分より
                
場 所:法政大学市ヶ谷キャンパス 大内山校舎 Y804 教室
zoom会議による同時中継を行います。
zoomで参加の方は下記から
参加 Zoom ミーティング
ミーティング ID: 885 8338 7851
パスコード: 551620

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2024年7月18日 (木)

西洋古典研究会第85回研究発表会のご案内

西洋古典研究会第85回研究発表会
日 時:2023年8月3日(土)研究発表  14時00分より
                
場 所:法政大学市ヶ谷キャンパス 大内山校舎 Y804 教室
   ズーム会議による同時中継を行います。*ズームのご案内はこのブログで8月1日の予定
                        プ ロ グ ラ ム
研究発表(発表30分 質疑25分)         14:00 より
  1.プラトン『クラテュロス』における名前の定義の再解釈
                       片山 寛子(学習院大学)
  2.後期メガラ派の哲学と「拡散した」キュニシズム
    ――メガラのスティルポンの事例に即して――
                       長尾 柾輝(東京大学)
             休   憩
総 会                       16:15頃 より
  *研究発表会の終了後、来場の方々との懇親の場を設ける予定です。
────
□会場のご案内:
交通 飯田橋駅 JR総武線、東京メトロ有楽町線・東西線・南北線・都営大江戸線 
   市ヶ谷駅 JR総武線、東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線
   各駅下車後、JR線線路に沿って徒歩約10分。
 市ヶ谷キャンパス 交通アクセス :: 法政大学 市ケ谷キャンパス
 キャンパスマップ キャンパスマップ : 法政大学 市ケ谷キャンパス
 施設案内(会場Y804教室)大内山校舎|市ヶ谷キャンパス|法政大学 教室設備ガイド
       
発 表 要 旨

 

プラトン『クラテュロス』における名前の定義の再解釈
                       片山 寛子(学習院大学)
 本発表においては、プラトンの対話篇『クラテュロス』の388b10-c1の検討を行う。
 『クラテュロス』は名前の正しさを主題とした対話篇である。ソクラテスは対話相手であるヘルモゲネスとクラテュロスの自説を順番に検討する過程で、ヘルモゲネスに対して名前の機能を自ら定義してみせる(388b10-c1)。ソクラテスによると、名前によって使用者は「お互いに何かを教え合っているのであり、またもろもろの事物をそのあり方に従って区分して」おり、名前は「何らか教えるための道具であり、そしてあり方を区分するための道具」であるという。この文においては「教え合う」「区分する」という機能を説明する二つの語が接続詞καίによって結ばれているのだが、まさにこの点に解釈上の問題があると発表者は考える。というのも、この接続詞καίの解釈次第で、名前には二つの異なる機能が備わっているとも、これらの二つの機能は単一の機能の言い換えであるとも解釈することが可能だからである。しかしながら、前者の解釈を支持するのはKretzmannのみであり、Barney、Sedley、Ademolloら他の多くの研究者はこの定義が単一の機能を表していると解釈してきた。ただし彼らが当該箇所について言及する場合、機能が単一か複数かという点は問題視されず、半ば慣習的に単一の機能の説明だと前提されているように思われる。そこで本発表においては、改めてこの問題を取り扱い、それぞれの立場に従って当該箇所を再解釈したうえで比較する。そのうえで、異なる二つの機能だと解釈した場合の方が、『クラテュロス』全体に対する解釈の幅が広がると論じる。

 

後期メガラ派の哲学と「拡散した」キュニシズム
 ――メガラのスティルポンの事例に即して――
                        長尾 柾輝(東京大学)
 ソクラテスの死後、彼の弟子筋からは多くの「学派」が派生した。それらのうち以下の五派については、現存資料を通じてある程度の概要が知られる。
 1.アテナイのアンティステネスに由来するキュニコス派。
 2.キュレネのアリスティッポスに由来するキュレネ派。
 3.メガラのエウクレイデスに由来するメガラ派。
 4.エリスのファイドンに由来し、エレトリアのメネデモスが刷新したエリス゠エレトリア派。
 5.アテナイのプラトンに由来するアカデメイア派。
一般にわれわれは、西洋哲学史上きわだって重要な位置を占めるプラトンの学統から自余の諸系統を区別し、後者を特に「小ソクラテス派(Minor Socratics = MS)」と総称するならわしである。
 さて、紀元前4世紀末から同3世紀はじめにかけての後期MS思潮は、「拡散した(diffused)」キュニシズムの影響によって特徴づけられる。本発表では時間の都合上、とりわけ後期メガラ派のスティルポンに見出される「キュニコス的」な要素を集中的に分析することで、後期MSがそもそも/いかにしてキュニコス化したのかという問いの一面にアプローチしたい。先行研究は多くの場合、「キュニコス的」という評価をなかば自明のものとして反復してきたが、その妥当性にはいくつかの疑問符がつく。
 議論の構成は以下のとおりである。まず第一節で、スティルポンの思想・逸話・伝記における「キュニコス的」な要素を整理する。次に第二節で、そもそも「キュニコス的である」とはいかなることかを一般的・概観的な仕方で簡単に論じる。そして第三節で、かかる検討内容を具体的な事例へと適用し、第一節に見た諸要素は実際には彼の「キュニコス性」を示すものでは「ない」という結論を導く。そのうえで最後に、こうした否定的結論にともなういくつかの積極的な含意を確認する。

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2024年5月 1日 (水)

古典ギリシア語講座 5月4日㊗️は休講!

5月4日は祝日なので、古典ギリシア語講座はすべてのクラスが休みです!

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2024年4月 1日 (月)

古典ギリシア語講読A(自主講座)『クリトン』講読について

◆令和6(2024)年度 明治学院大学言語文化研究所 古典ギリシア語講読A(自主講座)『クリトン』講読について

第1回の授業(4月20日)は43a1-c4(下記)を読む予定です。なお、私の作った『クリトン』語彙集(『クリトン』の全単語の説明)が必要な方はご連絡ください。必要な方にはメールでお送りします。

『クリトン』原文の全文(OCT旧版 Burnet版)は https://el.wikisource.org/wiki/Κρίτων でも見られます。

ΚΡΙΤΩΝ

ΣΩ. Τί τηνικάδε ἀφῖξαι, ὦ Κρίτων; ἢ οὐ πρῲ ἔτι ἐστίν;

ΚΡ. Πάνυ μὲν οὖν.

ΣΩ. Πηνίκα μάλιστα;

ΚΡ. Ὄρθρος βαθύς.

ΣΩ. Θαυμάζω ὅπως ἠθέλησέ σοι ὁ τοῦ δεσμωτηρίου φύλαξ ὑπακοῦσαι.

ΚΡ. Συνήθης ἤδη μοί ἐστιν, ὦ Σώκρατες, διὰ τὸ πολλάκις δεῦρο φοιτᾶν, καί τι καὶ εὐεργέτηται ὑπ᾽ ἐμοῦ.

ΣΩ. Ἄρτι δὲ ἥκεις ἢ πάλαι;

ΚΡ. Ἐπιεικῶς πάλαι. 

ΣΩ. Εἶτα πῶς οὐκ εὐθὺς ἐπήγειράς με, ἀλλὰ σιγῇ παρακάθησαι;

ΚΡ. Οὐ μὰ τὸν Δία, ὦ Σώκρατες, οὐδ᾽ ἂν αὐτὸς ἤθελον ἐν τοσαύτῃ τε ἀγρυπνίᾳ καὶ λύπῃ εἶναι, ἀλλὰ καὶ σοῦ πάλαι θαυμάζω αἰσθανόμενος ὡς ἡδέως καθεύδεις· καὶ ἐπίτηδές σε οὐκ ἤγειρον ἵνα ὡς ἥδιστα διάγῃς. καὶ πολλάκις μὲν δή σε καὶ πρότερον ἐν παντὶ τῷ βίῳ ηὐδαιμόνισα τοῦ τρόπου, πολὺ δὲ μάλιστα ἐν τῇ νῦν παρεστώσῃ συμφορᾷ, ὡς ῥᾳδίως αὐτὴν καὶ πρᾴως φέρεις.

ΣΩ. Καὶ γὰρ ἄν, ὦ Κρίτων, πλημμελὲς εἴη ἀγανακτεῖν τηλικοῦτον ὄντα εἰ δεῖ ἤδη τελευτᾶν. 

ΚΡ. Καὶ ἄλλοι, ὦ Σώκρατες, τηλικοῦτοι ἐν τοιαύταις συμφοραῖς ἁλίσκονται, ἀλλ᾽ οὐδὲν αὐτοὺς ἐπιλύεται ἡ ἡλικία τὸ μὴ οὐχὶ ἀγανακτεῖν τῇ παρούσῃ τύχῃ.

ΣΩ. Ἔστι ταῦτα. ἀλλὰ τί δὴ οὕτω πρῲ ἀφῖξαι;

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2024年3月13日 (水)

古典ギリシア語講座(受講料無料) 4月20日(土)から開講!(再)

◆令和6(2024)年度 明治学院大学言語文化研究所 古典ギリシア語講座&読書会(自主講座)について

 4月20日(土)から開講する私(金子)の古典ギリシア語講座&読書会(自主講座)の教室は1405教室に決定しました。
 授業内容については、前(3月6日)のブログをご覧ください。

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2024年3月 6日 (水)

古典ギリシア語講座(受講料無料) 4月20日(土)から開講!

◆令和6(2024)年度 明治学院大学言語文化研究所 古典ギリシア語講座&読書会(自主講座)について

 令和6(2024)年4月20日(土)から古典ギリシア講座を開講いたします。
 正式な公開講座として「古典ギリシア語初歩文法」を開講し、毎週土曜日の午後1:00〜2:30に授業を行ないます。この講座については、明治学院大学言語文化研究所のホームページ(下記)をご覧下さい。なお、この公開講座(初歩文法のクラス)を受講される方は言語文化研究所に受講の申し込みをしてください。
 
 また、その他に、私が個人的に主催する「古典ギリシア語読書会」の活動として、古典ギリシア語講読A(プラトン『クリトン』講読)午後2:40〜4:10、古典ギリシア語講読B(プラトン『ゴルギアス』講読〔前年度からの継続〕)午後4:20〜5:50を開講します。なお、この読書会は正式な講座ではないため、明治学院大学言語文化研究所のホームページには紹介されていません。この自主講座では、初回の授業中に申し込みをしていただくので、直接、教室においでください。教室はどの授業も1405教室です。
📖
■午後1:00〜2:30 古典ギリシア語初歩文法(正式な講座)テキストは水谷智洋著『古典ギリシア語初歩』(岩波書店)を使用。
■午後2:40〜4:10 古典ギリシア語講読A(自主講座)『クリトン』の最初から読みます。 
■午後4:20〜5:50 古典ギリシア語講読B(自主講座) 第1回は『ゴルギアス』464b2〜465a7を読む予定です。
*古典ギリシア語講読Aは、初歩文法を学び終えたばかりの方々を対象に、文法事項の確認をしながら講読を行ないます。

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