« 2009年11月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年1月19日 (火)

2010年度 日本大学通信教育部スクーリング            (春期夜間&夏期)

 2010年度に日本大学通信教育部で私(金子佳司)が担当するスクーリングは以下の要領で行なわれます。


春期夜間スクーリング①(月曜日:5月24日〜7月5日 午後6:20〜9:35)
◆西洋思想史Ⅰ(開講単位:2単位)〔テーマ:そもそも「自然」とは何であったのか〕
◆学習目標
 タレスからデモクリトスに至る初期ギリシアの哲学者たちは、自然(physis)をどのようなものだと考えていたのでしょうか。この問題を、できる限り哲学者たち自身の言葉(断片)を踏まえながら検討してみたいと思います。
◆授業方法
 学生のみなさんとの対話を取り入れながら、いっしょに問題を考える授業にしていきたいと思います。
◆授業計画〔各195分〕
1回目 (1)ミレトス学派──万物の元のものは何か。①タレス
2回目  ②アナクシマンドロス ③アナクシメネス
3回目 (2)ピュタゴラス──宇宙は数で成り立っている。 
     (3)ヘラクレイトス──万物は流転する。
4回目 (4)エレア学派──本当は生成も消滅も起こっていない。①パルメニデス
5回目  ②ゼノン 
     (5)エンペドクレス──それでも生成・消滅は起こっている。
6回目 (6)アナクサゴラス──自然界は無限小のものから成り立っている。 
     (7)デモクリトス──自然界は原子と空虚で成り立っている。
7回目 まとめ
◆教科書 『西洋思想史Ⅰ』(通信教育部教材) + プリント
◆参考書 『ソクラテス以前の哲学者たち』 カーク/レイヴン/スコフィールド 著 京都大学学術出版会 5,700円+税
◆成績評価基準
 定期試験70%、平常点(毎回授業の最後に行なう小テストによる)30% 詳しくは、1日目の授業の初めに説明します。


春期夜間スクーリング②(木曜日:5月27日〜7月8日 午後6:20〜9:35)
◆倫理学基礎講読(開講単位:2単位)〔テーマ:ソクラテスはなぜ死んだのか〕
◆学習目標
 プラトンの『ソクラテスの弁明』と『クリトン』を読んで、ソクラテスの「生」と「死」について学生のみなさんに考えてもらうことと、それを通じて哲学書の読み方を身に付けてもらうことがこの授業の目標です。
◆授業方法
 学生のみなさんに授業の中で教科書を読んでもらい、そこに書かれていることについてひとつひとつ質問しながら問題を考えていきたいと思います。なお、スクーリングが始まる前に教科書をひと通り読んでおいてください。
◆授業計画〔各195分〕
1回目 『弁明』1-10章:ソクラテスはどのような意味で「知者」なのか。
2回目 『弁明』11-15章:ソクラテスが訴えられた罪状は何か。
3回目 『弁明』16-22章:ソクラテスの倫理観と行為の規範はどのようなものか。
4回目 『弁明』23-33章:ソクラテスはなぜ死刑を避けようとしなかったのか。
5回目 『クリトン』1-8章:ロゴス(結論・原則)に従うとはどういうことか。
6回目 『クリトン』9-17章:ソクラテスはなぜ脱獄しなかったのか。
7回目 まとめ
◆教科書 『倫理学基礎講読』 通信教育部教材
◆参考書 『ソクラテスはなぜ死んだのか』 加来彰俊 著 岩波書店 2,400円+税
*下記の私のホームページ(「Web講義」)も参考になると思います。
http://homepage2.nifty.com/kkaneko/sakusaku/5_1.htm
◆成績評価基準
 定期試験70%、平常点(毎回授業の最後に行なう小テストによる)30% 詳しくは、1日目の授業の初めに説明します。


夏期スクーリング(8月16日〜21日 午前9:00〜12:50)
◆倫理学基礎講読(開講単位:2単位)〔テーマ:幸福な悪人はいるのか〕
◆学習目標
 プラトンの『ゴルギアス』序幕・第1部・第2部(第1〜36章)を読んで、幸福とは何かという問題について学生のみなさんに考えてもらうことと、それを通じて哲学書の読み方を身に付けてもらうことがこの授業の目標です。
◆授業方法
 学生のみなさんに授業の中で教科書を読んでもらい、そこに書かれていることについてひとつひとつ質問しながら問題を考えていきたいと思います。なお、スクーリングが始まる前に教科書をひと通り読んでおいてください。
◆授業計画〔各230分〕
1日目 『ゴルギアス』序幕1-3章:ソクラテスの問答法とゴルギアスの弁論術はどう違うのか。第1部4-7:ゴルギアスの弁論術とは何か。
2日目 『ゴルギアス』第1部8-15章:ゴルギアスは弁論術がどのようなことに役立つと述べたのか。
3日目 『ゴルギアス』第2部16-22章:弁論術は弁論家本人を幸福にしうるのか。
4日目 『ゴルギアス』第2部23-28章:不正で悪徳だが幸福であるということはありうるのか。
5日目 『ゴルギアス』第2部29-36章:不正を犯しながら罰を受けないことは幸福なのか。
6日目 まとめ
◆教科書 『倫理学基礎講読』(通信教育部教材)
◆参考書 加来彰俊訳のプラトン『ゴルギアス』(岩波文庫)の注と解説が参考になると思います。
◆成績評価基準
 定期試験70%、平常点(毎日授業の最後に行なう小テストによる)30% 詳しくは、1日目の授業の初めに説明します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月17日 (日)

古典ギリシア語・ラテン語の講座(受講料無料)

◆明治学院大学言語文化研究所 平成22年度(2010年度)の勉強会・読書会の御案内

☆4月17日から毎週土曜日に以下の勉強会・読書会を行ないます(学生・社会人、学内の方・学外の方を問わず、どなたでも参加できます。受講料無料)。
場所:白金キャンパス本館6階 言語文化研究所。交通アクセスは下記のURLを御覧下さい。
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/

12:30-14:00 ラテン語初歩文法 【テキスト:『ラテン語初歩(改訂版)』田中利光著 岩波書店】
 まったく初めてラテン語を学ぶ人たちのための講座です。テキストにしたがって、文法事項の説明とラテン文の和訳の演習を行ないます。
 古代ギリシアで生まれたさまざまな学問・文化は、ローマ人たちによって継承され、今日の私たちに伝えられています。そのため、彼らの言葉であるラテン語の中には、ヨーロッパの学問と文化の歴史が詰まっています。ぜひこのラテン語を学んで、西洋の文化と学問の歴史に触れてみてください。

14:00-15:30 古典ギリシア語初歩文法 【テキスト:『古典ギリシア語初歩』水谷智洋著 岩波書店】
 まったく初めて古典ギリシア語を学ぶ人たちのための講座です。テキストにしたがって、文法事項の説明とギリシア文の和訳の演習を行なっていきます。
 古典ギリシア語で書かれたものには、哲学、歴史、文学・神話、数学、自然学(科学)に関するものなどがあり、また、新約聖書もギリシア語で書かれています。これらはどれも西洋文化の源流になっていますから、西洋文化やそこから生まれたさまざまな学問を学ぶには、古典ギリシア語の知識は必須です。ぜひ古典ギリシア語を学んで、西洋文化と学問の源流に触れてみてください。

15:30-17:00 古典ギリシア語中級講読 【プラトン『ソクラテスの弁明』を読みます。テキスト:Platonis Opera vol.Ⅰ(Oxford Classical Text)の新版を使用(J.Burnetによる旧版ではありません)。希望者にはコピーを配布します。】
 この講座は、古典ギリシア語の初歩文法を終えたばかりの人たちのための講座です。毎回、テキストを約20行ずつ読み、作品の内容をじっくり理解すると同時に、文法の説明を詳しく行なって初歩文法の復習も合わせて行なって行きたいと思います。

17:00-18:30 古典ギリシア語上級講読
 今年度は、まず、昨年度(2009年度)読み残したプラトン『パイドン』113e6~118a17を読みます(5月中には読み終えることが出来ると思います)。そして、それ以後読むテキストは、4月に、この講座の参加者の方々と相談して決定したいと思っています。今のところ、参加予定者の多くの方々から、プラトン『饗宴』を読みたいという希望が出されていますので、これを読むことになる可能性が高いと思います。

☆詳しくは下記のURLを御覧下さい。
http://www.meijigakuin.ac.jp/~gengo/bookclub/index.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年5月 »